ブログの作り方③:独自ドメインの是非

 

ブログを開設するにあたって、SNSは別として、無料ブログを使おうともレンタルサーバーを使おうとも、サービス側から自動的に配布されるサブドメインをそのまま利用するか、それとも独自ドメインを新たに入手して利用するか、という問題に直面します。

もしSNSではなく、ブログを運用する(しかも長期にわたって)気概があるのであれば、是非「独自ドメイン」を入手すべき!と考えます。それについて幾つかまとめておきたいと思います。

勉強する猫

無料ブログで独自ドメインを利用する利点

これまでの管理画面を用いながらも独自性が出せる

独自ドメインで無料ブログを運用する利点は、独自ドメインを用いながらも、その親しみやすく解りやすい管理画面を引き続き使えることです。無料ブログサービスの幾つかは、そのブログサービスを用いたまま独自ドメインに変更することが出来ます。

ただし、アメブロなど、SNS的連携機能を重視していたり、ブログサービスのブランド化を図っている場合には、有料コースでも独自ドメインを利用できません。

独自ドメインで無料ブログを運用する予定の人は、この変更サービスが有料か無料かよく調べておくとよいでしょう(参考:主要16無料ブログの簡易比較表)。

移転の問題

またさらに重要な利点は、URLを引き継ぎながらブログを外部に引っ越しできる点です。たとえば、無料ブログの機能では満足できずWordPressに移行する場合です。無料ブログのサービス側から配布されるサブドメインを使っていた場合、移転に伴って、これまでのコンテンツ自体はコピーしてなんとか引っ越せても、これまでのリンクはすべて失われてしまい大変不都合です。

また、「機能的に無料ブログで十分満足」と思っていても、そのサービス自体が終了してしまう恐れがあります。ネットの社会は本当に新陳代謝が激しく、So-netブログは2016年3月に新規登録を終了しました。そして、pixivブログは2009年4月からサービス開始したのに、わずか三年弱でサービスを停止しました(2012年2月にサービス終了)。

今は絶好調のアメブロであっても、あと数年後にどうなっているか解りません(mixiやニコニコ動画がそうであるように)。そのような理由からだけでも、独自ドメインの導入を検討する価値は十分にあると思います

レンタルサーバーで独自ドメインを利用する利点

レンタルサーバーでサイトを運営する場合には、殆どの方が独自ドメインを入手されているでしょう。ただし、WordPressの管理画面などは、無料ブログのものより複雑ですので、やはり誰もが気軽に利用できるわけではありません。

また、厳密な意味での「無料」ではありませんが、無料のレンタルサーバーを提供しているエックスドメインで独自ドメインを入手すれば、年額1000円ちょっとで独自ドメインでのWordPress運用が可能になります。低維持費でサーバーを活用したいという方にとって朗報ではないでしょうか。

裏技!?独自ドメインを無料で入手・維持する方法

実際には裏技でも何でもないのですが、独自ドメインを無料で入手・維持する方法があります。しかも僅か数分で入手可能です。しかし全くオススメしません。このような不可思議なサービスが提供されるようになった所以は、トケラウ(wiki)というオセアニアにあるニュージーランド自治領が外貨獲得のために、ドメインを無料配布したことが始まりのようです。

もちろん、「タダより高いものはない」という格言のように、ネットで「無料」と声高に叫べば叫ぶほど裏があるものです!!当然、この無料ドメインにも裏があります。無料で入手できる代わりに次の制限と問題点があります。

  1. 「.tk」「.ml」「.ga」「.cf」「.gq」という、聞きなれないマイナードメイン拡張子しか入手できない。(「.com」や「.net」で無料入手・維持は不可能)
  2. ドメインの所有ではなくレンタルという扱いになる。一定期間、サイトにアクセスが少なかったり、更新しなかったりするなどの条件を満たすと、自動的にレンタル契約が解除され、自動的に広告にリダイレクトされるようになる。
  3. 無料ドメインを「レンタル」ではなく「所有」するためには、結局、料金がかかる。

確かに無料ドメインと無料サーバーを組みあわせれば、「独自ドメイン+WordPress運用」を無料で出来るという魅力があることも事実です。しかし、「ドメインのレンタル」であるため、気がついたらレンタルが一方的に解約され、怪しげな広告サイトにリダイレクトされるようになる危険を常に帯びています(本当にあった「.tk」の怖い話→外部リンク)。この様なリスクがあることを承知の上で、更に興味が沸くならば、下記のサイトよりドメインが入手可能です。

独自ドメインの入手と維持経費

したがって「.com」や「.net」など有名なトップドメインを入手するには、どうしても有料に頼らざるを得ません。ただしそこまで高額な維持費がかかるというわけではなく、年額1000円~1500円程度で維持可能です。この料金は、国内どこの会社を見てもほぼ同額です。

むしろ、ドメイン維持費そのものよりも、それに付与してついてくるサービスに注目すべきでしょう。先ほども述べましたが、エックスドメインで独自ドメインを入手すれば、追加料金なしで、容量10ギガまで強化された無料サーバーを利用することが出来ます。

やとりえの現状

やとりえは当初、Bloggerから配布されたサブドメインでブログを運営して、その後にyatoie.netのドメインを入手して、それを用いながらBloggerで活動していました。というのもBloggerのカスタマイズ性に限界を感じて移転を検討しましたが(*ただしBloggerは最もカスタマイズ性に優れた無料ブログの一つです)、WordPressに移行する勇気がまだなかったため、とりあえず独自ドメインを先に入手しておこうと思ったからです。

その後、WordPress移行の準備が整ってから、現在のレンタルサーバー(エックスサーバーのX10プラン)に引っ越して今に至ります。

まとめ

このように、独自ドメインの利用は、自身の独自性を打ち出すことのできる、最も容易な手段の一つであると言えます。特に、創作活動をするのであれば、無料で配布されるサブドメインを利用するのではなく、独自ドメインを利用することの魅力は、言わずもがな十分にご理解いただけるのではないでしょうか。

しみうさ
独自ドメインでサイトを作ると「自分の本拠地!」って感じがしてワクワクするよね!
すきねこ
SNSのようにお手軽さはないし、訪問者からのレスポンスも得られにくいけど、一つの達成感が得られますね。

 

【シリーズ:ブログの作り方】
ブログの作り方①:SNSか、無料ブログか、WordPressか
ブログの作り方②:徹底比較!無料ブログの選び方
ブログの作り方③:独自ドメインの是非
ブログの作り方④:無料サーバーという魅惑
ブログの作り方⑤:レンタルサーバー選び

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