ブログの作り方⑤:レンタルサーバー選び

 

ウェブ上で何らかの活動を続けていくうえで本拠地となるサイトを構築することは、その活動を世間に周知させブランド化させるための重要な方途として周知されていると思います。とりわけ、SNSや無料ブログでは、サイトのレイアウトに限界を感じ、より柔軟性に富んだ表現をウェブ上で発信していきたい場合には、レンタルサーバーを借りて独自にサイトを構築するという選択肢を考慮する必要があります。今回はレンタルサーバーについて述べていきたいと思います。

勉強する猫

百花繚乱のレンタルサーバー

日本国内で、とても多くの会社がサーバーを貸し出す「ホスティングサービス」を展開しています。会社の数だけではなく、展開しているプランも様々で、どれを選ぶかとても悩みますね。どのレンタルサーバーにすべきか解説しているサイトも数多くあって、そこで提示されている情報以上に、本サイトが提示できる情報は見当たりません。

しかしこのように百花繚乱状態にあるのレンタルサーバー業界も、実際には統廃合がかなり進んでいて、次の三者の系列で、日本全体の半分以上のシェアを占めています(参考:外部リンク)。

【1位】GMO・デジロック系(ロリポップ!バリューサーバーお名前.comなど)
【2位】さくらインターネット
【3位】エックスサーバー

特に個人がレンタルサーバーを借りようという時には、これら三社が提供しているサービスを検討することが殆どであると思います。現在、本ブログ「やとりえ」は、このなかのエックスサーバーが提供している「X10」プランにて運用してます。これを選んだ理由は、次の三点に集約されます。

  1. とても速度がはやいと評判であった。
  2. 料金のわりに高性能・大容量のサーバーが使えた。
  3. 独自SLLが無料などのオプションサービスがあった。

本記事では、この三点についてまとめていきたいと思います。

サーバーの速度

サーバーの速度は最も優先されるべき項目の一つです。WordPressはただでさえ複雑な処理が多く重いのです。のみならず、画像ファイルなどのリッチコンテンツを多用し、負荷のかかるウィジェットを詰め込めば、みるみる反応速度が遅くなります。

とくにスマホからアクセスする場合には、パソコンよりもダウンロード時間とレンダリング時間がかかるため、より深刻な問題となります。現サーバーを借りる前に、某無料サーバーでWordPressを試用したのですが、スマホでアクセスすると、ページが読み終わるまで10秒近くかかりました。

これは、とても重要な問題でした。なぜなら、本ブログ「やとりえ」は、スマホによるアクセスの割合がとても多いのです。

そこで、どのサービスが(低価格で)速いのかをネットの口コミや比較データーなどを調査したところ、エックスサーバーがとても速いという調査結果が多かったため、この中で最も手ごろなX10プランを選びました。

料金と性能の関係

このように、「速度」という点からエックスサーバーのX10プランを選んだわけですが、純粋な「速度」という点からだけなら、同価格帯で他にもっと高速なプランがありました。候補にあったのは、同じくエックスサーバー社展開している、wpXと、wpXクラウドという二つのプランです。

このうちwpXは、WordPressに特化した仕様で、X10プランとほぼ同額ながらも、より高速にWordPressを動作させられるそうです。もう一方のwpXクラウドは、サイトの希望に応じて柔軟に料金が変動するサービスで、最小構成(容量10GB)なら、月額500円で済むという優れものです。やとりえは、WordPressによるブログ活動以外を展開する予定はありませんでしたから、むしろこちらのWpX系のプランの方が総合的にパフォーマンスに優れていると言えます。

しかし、ある意味で「速度」を犠牲にして、やとりえがwpXではなくX10プランを選んだ理由は、容量の大きさにあります。この三つのサービスの容量を比較してみましょう(月額は1年間契約時)。

X10:200GB(月額1000円)
wpX:30GB(月額1000円)
wpXクラウド:10GB(月額500円)、20GB(月額1000円)

一目瞭然、wpX系のプランは、X10と比べて、使用可能容量が極端に少ないです。これはWpXが高速でのWordPress使用を目的として、ストレージとしての利用を考慮してないからでしょう。ここで問題となるのが、本ブログ「やとりえ」が年間どれだけのストレージを利用するかです。そこで計算してみました。

……。

どうやら、やとりえは、最低でも年間8GBほど容量が必要なようです(1回分のバックアップを含む)。そうなると、wpXwpXクラウドは、数年で容量がパンクすることになります。もちろん日進月歩にこれら容量も強化されていく可能性も高いのですが、漫画ブログは一般ブログと比してリッチコンテンツを利用する割合が極端に多いので、何処まで対応できるか不明確です。このような不安定性を取り除いて、創作活動に集中するために、やとりえではエックスサーバーのX10プランを選びました。これならば当面のあいだ容量に困るということは起こりえませんので。

オプションサービス

また、レンタルサーバーを借りると利用可能なオプションも重要な要素です。たとえば、エックスサーバーを利用すると、独自SLLが無料で習得できるというサービスがあります(wpXwpXクラウドでも利用可能)。

この独自SLLを取得すると、URLが「http://」ではなく、「https://」からはじまるようになり、よりセキュアなサイトであると評価されるようになります。現在では未だ「http://」からはじまるサイトが多く残っていますが、トレンドとしては極力「https://」にすべきという流れになっています。

もしサイトを作っていて、後から独自SLLを導入するとなると、全てのページのリンクを「http://」から「https://」に修正しなければならず非常な手間になります。最初から、独自SSLを導入して制作することが長い目からすればベターです。

このような独自SLLを無料で提供してくれる会社はまだ少なく、月額100円程度の料金のかかることが殆どです。このような点からもエックスサーバーは魅力的な選択肢であると言えます。

エックスサーバー以外での魅力的なオプションサービスといえば、さくらインターネットでサーバーを借りると、モリサワ謹製の高品位なWebフォントが利用可能になります。通常モリサワのWebフォントを利用するには最低でも月額2000円以上かかりますから、これを無料で利用できることはとても魅力的です。

ただしこのWebフォントにも弱点はあります。ともかく重いのです。やとりえでは漫画を描くにあたってMORISAWA PASSPORT ONEを導入していたので、その付属サービスとしてWebフォントも試してみましたが、まだまだスマホからの利用には工夫が必要であると痛感しました(タイトルなど一部の利用ならまだしも、本文での利用はちょっと厳しいです)。

まとめ

百花繚乱のレンタルサーバーの中でどれが自分に相応しいか決めることは難しい問題です。サーバー間のサイト移転作業も決して楽な作業ではないため、一度サーバーを決めてしまうと、暫くはそこを利用することになると思います。ですから、焦ることなくじっくり選ぶことが大切だと思います。

現在、やとりえでは、エックスサーバーのX10プランを利用しており、料金・サービス内容ともに全く不満を感じていませんが、数年後にはwpXwpXクラウドなどのプランも試してみたいなぁと考えています。

しみうさ
もしWordPress運用を考えているのならば、本当に「速度」が命!だと思うな。やとりえでもアクセス速度改善に日々奮闘中!
すきねこ
軽くて美しい、ユーザー様にとってフレンドリーなページに仕上がるといいですね♬

【シリーズ:ブログの作り方】
ブログの作り方①:SNSか、無料ブログか、WordPressか
ブログの作り方②:徹底比較!無料ブログの選び方
ブログの作り方③:独自ドメインの是非
ブログの作り方④:無料サーバーという魅惑
ブログの作り方⑤:レンタルサーバー選び

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